16日午後3時30分頃、タイ・バンコク中心部とスワンナプーム国際空港を結ぶ高速鉄道エアポートリンクのマッカサン駅付近で列車とバスが衝突し、8人が死亡、少なくとも35人が負傷した。
カオソッドなどの報道によると、事故現場はフアイクワン区アソーク・ディンデーン通りにあるマッカサン駅付近の踏み切り。レムチャバン港からバンスーに向かっていた貨物列車が、渋滞で線路上に立ち往生していたエアコン付き206番系統バス(カセサート大学発メガバンナー行き)に衝突した。
バスは列車に約50メートル引きずられながら、他の車両に次々と衝突して炎上。消防士らが消火活動に当たったが、鎮火後の捜索で、車内から乗客8人の遺体を発見した。警察は、過失致傷・重傷の容疑で運転士を逮捕。SRT運航部門の担当官も同容疑で逮捕した。また、
運輸省鉄道運輸局のピチェット局長は17日、列車の運転士の尿から麻薬を検出したと報告。列車を運行するタイ国鉄(SRT)に対し、全運転士と管理者、地上職員の薬物・アルコール検査を勤務開始前に実施するよう指示した。
また、運転士は同省から正式な運転許可証を受け取っていないことも判明。運転士を職務停止処分にした。警察は、公共交通機関の運転士が麻薬や無免許の状態で列車を運転した経緯について、SRTの管理責任を含めて捜査している。
ピチェット局長によると、列車のブラックボックスの解析の結果、衝突時の列車の時速は約35キロメートル。緊急ブレーキシステムは、衝突地点の約100メートル手前で作動していた。ピチェット局長は、数千トンのコンテナの積んだ貨物列車が停止するには約2キロメートル必要だと指摘し、「わずか100メートルで安全に停止するのは不可能だ。もっと早く停止すべきだった」と述べた。
また、鉄道信号システムは正常に機能していたが、渋滞の影響で遮断機が下りなかったと報告。現場の遮断機は係員が操作する手動タイプで、警察は、遮断機操作を担当していた鉄道職員を拘束して事情聴取している。