1日6:00過ぎ、ナラーティワート県ランゲ郡タンヨンマス地区内にある市場付近にある商店前に仕掛けられていた爆発物が爆発し、付近で托鉢中だった僧侶1人、托鉢僧の警護作業にあたっていた軍関係者3人、仏教系住民2人及びイスラム系住民3人の合計9人(初期報道段階では6人)が負傷を負った。 爆発物は、自動車用のリモートコントロールを使用した遠隔起爆式の物が使用されたと見られ、またこの爆破に絡んで容疑者1人の身柄が拘束された事が明らかになっているが、詳細に関しては明らかにされていない。 更に8:10に同地区中心部にある郵便局やバイク販売店、病院の敷地内の合計3ヶ所で爆発が同時に発生したが人的な被害は確認されなかった。 同地区中心部では9月29日から同30日にかけて、仏教系住民が経営する2ヶ所の雑貨店前で1日8:10に起爆するよう設定された時限爆弾が発見され回収されていた。 また、同県内では同日7:30前にウェーン郡内で、路上脇に仕掛けられていた爆発物が爆発し、元自警組織員のイスラム系住民男性(57)が重傷を負い、ほぼ同時刻に発生した電柱付近に仕掛けられていた3発の爆発物の爆発により住民3人が負傷を負った。 更に同県シーサコン郡内では同日7:30前に路上で、ほぼ同時刻にスンガイ・パーディー郡内の地域行政庁舎付近で、更に9:15頃にはバーヂョ郡内の村道脇で爆発が発生したが、何れも人的な被害は無かった。 また、同日10:45頃に、シーサコン郡内で軍関係車両の通過に会わせ爆発が発生し、軍関係者2人が負傷を負った他、バーヂョ郡内でも新たな爆発の発生が確認されている。 一方、ヤッラー県県都内では9月30日夜半、2ヶ所の公衆電話や華人系住民所有の小型トラックが連続して放火された他、2ヶ所で偽爆弾が回収された他、1日16:30前には県都内ポセーン地区内で、バイクで路上を走行中だった50歳の住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡した。男性は警察の情報要員だった。 また、パッターニー県グロンピナン郡内では1日2:00過ぎ、ゴム農園に作業に向かうためにバイクの2人乗りで路上を走行中だった地区警察署所属の警察少尉夫妻(イスラム教徒)が、何者かに銃撃され後部座席に乗っていた44歳の妻が重傷を負い搬送先の病院で死亡した。尚、一部報道は一味側が女性を誘拐しようとした際に女性が激しく抵抗した為銃撃したとの目撃証言があると報じているが、事件発生当時夫である警察少尉が同行していたこと、また初期以降の報道では同様な記述が見られないことから誤報だったと見られる。 また、同県内では1日夕方前にサーイブリー郡内で、帰宅の為に小型トラックを運転中だった学校長がバイクに乗った2人組に銃撃され死亡した。 1日 10:10掲載 20:30最終更新 * 報道により合計13ヶ所で発生と報じるものもありますが、ウェーン郡内で発生した1地点3発の爆発物の同時爆発を3ヶ所として計算した可能性もあるかもしれません。
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