・10日19:00前、パッターニー県ノーンヂック郡内で学校が放火される。実行グループは消火作業にあたっていた当局関係者に向け銃を発砲し作業を妨害した上で逃走。人的な被害は無し。 ・10日未明、軍・警察の混成チームは先にナラーティワート県ルゥーソ郡内で逮捕された69人中の4人の幹部の内の1人の証言に基づき、同郡内で集中摘発を行い、ゴム農園内の地中からM16ライフル3丁を始めとする銃器類5丁や銃弾等を押収。その後の調べで、押収されたM16の内2丁が、2004年1月4日に発生した武器庫襲撃事件で強奪されたものだったことが判明。 ・11日6:00前、ヤッラー県県都内で、バイクの2人乗りで路上を走行中だった28歳と38歳のイスラム系住民兄弟が、何者かに銃撃され弟が死亡し兄が重傷。2人は3:00頃に何者かに電話で呼び出され、4:00頃に呼び出された先での用事を終え帰宅の途上についていた事が確認されている。警察側は、兄弟が関係していたロンゴンの取引絡みの対立の可能性を含め捜査を開始。 ・11日6:30過ぎ、パッターニー県県都内中心部で、バイクで路上を走行中だった52歳(報道により57歳)の警察少尉が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡。警察大尉は、情勢激化による身への危険を避けるために警察官を退官していたが、その後も主要施設付近の交通整理等の作業に協力していた。 ・11日朝、ソンクラー県サバーヨーイ郡内で、麻薬関連での犯罪歴があり、また殺人罪で身柄を追われていた16歳の少年が何者かに銃撃され重傷。また、同県ヂャネ郡内では、31歳の男性が何者かに刺され死亡。警察は、何れも個人的な係争が犯行の背景にある可能性が高く、南部情勢との関係は薄いとの見方を示す。 ・11日午後、前日パッターニー県内を走行中だったバス内で発生した銃乱射事件で負傷を負った5人の内55歳のイスラム系住民女性1人が搬送先の病院で死亡。これで、現場で死亡した自警組織メンバーの男性に次ぎ2人目の死亡者となる。 ・11日17:00過ぎ、ナラーティワート県シーサコン郡内で、バイクで路上を走行中だった35歳の警察官が、路上脇に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され死亡。 ・当局筋は11日、継続的に行われている集中摘発により、域内にいるRKKの構成員の30%前後がマレーシア領内に逃走し、その多くが親族等に当局へ投降したいとの意向を示しているものの、組織による親族への危害を恐れ投降を思い留まっている事を明らかに。
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