17日夜半に私立イスラム教学校の寄宿棟(初期報道では私立イスラム教学校前のモスク)が襲撃され10代の学生3人が死亡するという事件が発生したことを契機に住民側の強硬な抗議活動がソンクラー県サバーヨーイ郡ピヤン地区内で展開されていましたが、最終的に20日午前になって失踪したイスラム系弁護士夫人のアンカナー・ニーラパイヂット女史(立法議会南部問題監視委員会委員、国家憲法起草議会議員)立会のもとで法務省科学捜査研究所所長代行のポンティップ・ローヂャナスナン女史自らが現場検証を買って出ると同時に住民等に中立的な立場で事件の解明を進める事を約束した事に住民側が納得し、学校前の道路封鎖を解除し散会しました。 18日に発生した住民側の抗議活動は同日夕方に一端は散会していましたが、その後19日朝になって、当局側による学校内の現場検証を阻止する為に再度道路封鎖、抗議活動が発生し、途中で学校の経営者側の了解の元で限られた当局関係者による現場検証が認められたものの、住民側の当局に対する不満は収まらず、最終的に抗議に参加した住民が500人規模にまで膨れあがり緊迫した状況になった為、同日夕方までに現場検証の継続を断念していました。 尚、ポンティップ女史が20日行った現場検証では、実行犯側がM79小型榴弾とM16ライフルを使用し寄宿舎を襲撃し、更に寄宿舎や学校に火を放つために約20本の火炎瓶を用意していた事が明らかになっているようです。また、事件が発生した私立イスラム教学校のオーナーによると、最初に発生した爆発で学生が死亡したとの報道は事実ではなく、一味側の銃乱射により死亡したとのこと。
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