民主主義市民連合のスリヤサイ調整役は10日、選挙委員会事務局長への就任に意欲を見せている、先の同委員会委員選出の為の特別暫定上院議会で線から漏れたゲーオサン・アーティポーティ氏の就任を連合としても全面的に支持する方針を明らかにしました。 スリヤサイ氏は発言の中で、タイ・ラック・タイ党側にとって都合が悪い特定の候補者を落選させる動きがあった特別暫定上院議会で選出された5人の新委員の中立性がまだ明確になっていないと指摘した上で、ゲーオサン氏の様な真に中立的な人物が事務局長に就任する事により、5人の新委員の信頼性も確保できると指摘していました。 要は、中立かどうか解らない委員5人にタクシン性悪説に立っているゲーオサン氏をぶつければ上手く中和されて、本当の意味での中立的な選挙委員会ができあがると言いたかったのかもしれません。 因みに、ゲーオサン氏は連合の集会で演説した事もあるくらい、上院議員時代からタクシン体制に対して批判的な言動を繰り返してきた事でも知られているのですが、タイ・ラック・タイ党のスダーラット副党首は「別にゲーオサン氏でも構わないけど、事務局長になったらなったで、ちゃんと職務をわきまえ中立を旨に職務に取り組んで貰わないと困るわ」と語っていました。 尚、スリヤサイ氏の発言に前後して民主党のサーティット副報道官は、これまで野放しになっていた選挙法のグレーゾーンをついた選挙活動等を抑え込み、厳格に選挙違反行為を取締る上でも、経験知識面で優れ、また政治家が好んで使うトリックを熟知したゲーオサン氏が事務局長に適任であるとの認識を示していました。
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