田植えシーズンの始まりにタイ王室が毎年実施する農耕祭が、5月9日に開かれた。「聖なる牛」が選んで食べたお供え物から、今年の作物の収穫を占う儀式では、「耕作に十分な水を得て豊作」との結果が出た。
カオソッドなどの報道によると、ラーマ10世国王陛下・王妃は9日午前、サナームルアン(王宮前広場)で農耕祭を主宰し、ペートンターン・シナワット首相など閣僚らが出席した。
プラユーン農務次官は「鋤の王」として登場し、捧げ物の3つの長さの布の中から長さ5クープ(約1.2メートル)を選んだ。これは「今年は十分な水とコメの豊作、豊富な食糧」を意味するという。
続いて「聖なる牛」による占いがあり、牛は目の前に置かれたコメ、トウモロコシ、緑豆、ゴマ、酒、水、草の中から、水、草、酒を食べた。これは「十分な水と豊作、輸送・経済成長・輸出の改善」を意味するという。
政府は1966年、王室農耕祭を「農家の日」と定め、全国の優秀農業従事者を表彰するなど、国民に農業の重要性を広め、農家に感謝する日としている。