TOPPANホールディングス(本社:東京都文京区)とグループ会社のTOPPAN Next Pte. Ltd.(本社:シンガポール)は5日、傘下のグローバルセキュア会社TOPPAN Securityを通じ、アジア・アフリカ全域でスマートカードソリューションを提供するタイのdzcardグループ(ディーゼットカード、本社:タイ・サムットプラカーン)の株式を100%取得することで合意したと発表した。
同社によると、買収により、TOPPANグループとdzcardグループの持つ製造拠点・発行拠点で、材料調達のノウハウを集約し、サプライチェーンの最適化を図る。アジア・アフリカを中心としたクレジットカード製造・発行事業で、カード発行サービス拠点を強化する。
クレジットカードの発行数は、ウェブ決済が増加する中でもデジタル銀行が顧客獲得を目的に物理カードを発行する傾向があり、年々増加している。
また、国連が採択した持続可能な開発目標(SDGs)でも「金融包摂(経済成長や金融サービスへのアクセス)」が目標の1つで、VISAやMasterなどのブランドが積極的にグローバルサウス地域へ進出。今後、アフリカなどの地域で、中間層の決済人口の増加が期待されているという。