タイ輸出入銀行(EXIMタイランド)は、米国の相互関税で影響を受ける中小企業への5つの支援策を発表した。タイ政府広報局が公式Facebookで公表している。
サシカーン政府副報道官によると、2024年のタイ輸出総額は3005億3000万ドル。そのうち18%に当たる549億5600万ドルが米国向けだった。タイ中小企業振興局によると、タイの中小企業約3700社が対米輸出で関税政策の影響を受ける可能性があり、輸出損失は約76億3400万ドルと推計している。
[5つの支援策]
⑴ 相互関税政策の影響を受けた企業(輸入・輸出業者)を支援するため、輸出クリニックを設立。最大365日のローン返済期間延長など、財政支援を提供
⑵ EXIMタイランドの窓口を通じ、英国の相互関税に関する情報や潜在的影響、事業運営の管理戦略など、企業への支援とアドバイスを提供
⑶ 企業に対し、将来性のあるフロンティア市場への事業拡大を奨励。国際見本市への参加や、輸出促進のための融資を提供する。輸出信用保険も提供し、外国のバイヤーが支払いを怠った場合の損失を最大75%補償
⑷ 将来の政府方針に沿って、米国からの商品輸入を支援
⑸ タイ企業による米国への追加投資を促進