タイのペートンターン・シナワット首相は、米国によるタイ製品への新輸入関税の発表を受け、米国と交渉に入ると明らかにした。ペートンターン首相は、タイは単なる輸出国ではなく、米国の長年に渡る信頼に値する経済パートナーであり、同盟国だと強調した。
タイ国政府広報局によると、タイ政府の対策本部は1月6日から、官民で関税問題に取り組んできた。ピチャイ・チュンハバジラ副首相兼財務大臣が近く訪米し、米国の関係者と協議する。
タイはエネルギーや航空、農業分野で米国からの輸入を増やすと提案する見込み。米国の農業団体や産業界との協力も計画。タイの対米投資の促進、輸入障壁を削減、製品の産地偽装の撲滅を目指す。
ドナルド・トランプ米大統領が3日発表した新輸入関税は、電子機器や加工食品、農作物など、タイの輸出部門に大きな打撃となる。