感染症グローバル開発プラットフォームを開発・運営するレメディ・アンド・カンパニー(東京都千代田区)は、2024年12月17日付でタイ国立マヒドン大学シリラート病院の臨床研究センターSiriraj Institute of Clinical Research (SICRES)と、デング熱やマラリアなどの感染症に関する臨床試験促進に向けた協力体制構築に関する基本合意を締結したと22日発表した。
同社によると、基本合意の締結により、感染症領域における臨床試験を国際品質基準で支援。デング熱やマラリアなどの「顧みられない熱帯病(NTDs)」の臨床開発環境を提供することが可能になったという。また同社が提供する「感染症グローバル開発プラットフォーム」の被験者候補が15万人規模に拡大する。
タイは、デング熱やマラリアなどの感染症が蔓延する国の一つ。感染症を対象とした実施中の臨床試験数は44件(ClinicalTrials.gov 2024年12月時点)で、東南アジアでは最多。
同社は、未知のウイルスによるパンデミックが発生した際に診断薬や治療薬、ワクチンを100日以内に開発・実用化することを目標とした「100日ミッション」の達成に向け、グローバル事業を推進。製薬会社が海外で臨床試験を実施する際、臨床試験を速やかに実施できる国・医療機関を提案する「感染症グローバル開発プラットフォーム」を提供している。