タイ投資委員会(BOI)はこのほど、大手タイヤメーカーの独コンチネンタル・グループが、東部ラヨーン県の生産工場を増強すると発表した。投資額は130億バーツ。タイは中国に次ぎ世界2位のタイヤ生産国。
タイラットの報道によると、増設するのはWHAイースタン・シーボード工業団地の同社工場。自動車用タイヤの年間生産能力を、480万個から780万個に増強する。雇用も900人から1500人に増員する予定。
コンチネンタルは操業150年。世界4位の独タイヤメーカーで、2023年の収益は5000億バーツ超。世界16カ国でタイヤ生産工場を20件操業している。
タイ国内では15年間事業を展開。5年前に設立したラヨーン県の工場は、同グループの大型工場の一つ。最もエネルギー効率が高い工場で、最新の省エネ機械や、原料・商品を運搬する自動システムを導入。6.7メガワットの太陽光パネルもあり、工場の総電力使用量の13%を担っている。
過去5年間(2020~2024年)でBOIが認可した自動車用タイヤ生産事業は41件。総額1120億バーツ。タイに生産拠点を構えるメーカーはミシュラン(フランス)、ブリジストン(日本)、グッドイヤー(アメリカ)、コンチネンタル(ドイツ)、住友ゴム(日本)、横浜ゴム(日本)、チョンシャーゴム(中国)、成山タイヤ(中国)、リンロン(中国)、センチュリータイヤ(中国)、マキシス(台湾)など。