富士薬品(埼玉県)は8日、同社が開発した痛風・高尿酸血症治療剤「URECE® Tablets」(一般名:ドチヌラド)がタイで承認取得したと発表した。
同社によると、ドチヌラドの承認取得は、中国と東南アジア5カ国(インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タイ)でドチヌラドの開発・販売に関するライセンス契約を締結しているエーザイ(東京都)によるもの。ドチヌラドの中国・東南アジア5カ国での承認は初めて。
「ドチヌラド」は日本で2020年承認。1日1回服用の痛風・高尿酸血症治療剤で、尿酸トランスポーターの1つであるURAT1を選択的に阻害。腎臓での尿酸の再吸収を妨げ、血中尿酸値を低下させるという。また服用が低用量のため、副作用と薬物相互作用のリスクが軽減される可能性がある。
エーザイによると、高尿酸血症は痛風や泌尿器系、内分泌系、代謝系、脳心血管系などの疾患に関連。タイでの高尿酸血症の有病率は10.6%と推定されている。