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　花王は9月30日、タイ大手複合企業チャロン・ポカパン（CP）グループと、ESG（環境・社会・ガバナンス）分野で基本合意書を締結した。タイでコンビニエンスストア「セブンイレブン」やスーパーを展開するCPグループに対し、環境に配慮した日用品の提供や、持続可能な視点でケミカル事業の協業の取り組みを進める。

　同社によると、両社は「タイの子どもたちの未来に貢献する」という共通の目標の下、以下の４つの協業で合意した。

① サステナブル視点のCPグループのハウスブランドを共同開発
② 環境に配慮した花王グループの商品の中から、特定の商品をCPグループに独占提供
③ ケミカル事業において、双方のビジネスを強化する連携の機会を追求
④ 両社の専門性を活かした、環境問題や社会課題に対処する取り組みの共同実施

　花王は1964年にタイでの事業を開始し、現在は「アタック」など11ブランドの日用品を展開。またデング熱被害の削減に向けて、同社が開発した虫よけ成分を使わない蚊の忌避剤を世界で初めてタイで発売した。

　CPグループは1921年にタイで創業。農業と食料品を中心に情報通信や流通、金融、医薬品などの幅広い分野で国際的に事業を展開している。