アース製薬は、花王の技術を応用して共同で商品化した蚊を駆除できるスプレー「アース・モスシューター(ARS Mos Shooter)」を、タイで2024年7月に発売する。
アース製薬と花王は、デング熱など蚊が媒介するウイルス性感染症の防止へ向け、虫(蚊)ケア領域での協業を開始。花王が開発した「蚊の翅や体を濡らすことで蚊の飛翔行動を妨げる技術」を応用した蚊駆除スプレーを開発した。
細かいミストを連続で噴射できるトリガーを採用し、飛行中・潜伏中の蚊を両方とも落とすことが可能。従来の化学合成殺虫成分を使用しておらず、使用場面の拡大が期待できるという。
アース製薬は、1980年にタイ現地法人「アース・ケミカル(タイランド)」(現アース・タイランド)を設立。虫ケア用品「アース」ブランドなどの商品開発・生産・販売を展開するほか、保健省や学校など教育機関と連携し、虫による感染症についての啓発活動も進めている。
花王は、蚊から身を守る独自の研究を進め、2023年に蚊の翅や体表面を濡らすことで飛翔を妨げ、ノックダウン状態にする新技術を開発した。花王の代表取締役社長執行役員の長谷部佳宏氏は、「タイの生活者の皆さまの、蚊の脅威のない安心安全な暮らしの実現に貢献してまいります」とコメントしている。