タイの王室系金融大手SCBXは9月30日、料理宅配や配車などの複合アプリ「ロビンフッド」の提供元であるパープルベンチャーズ社の全株式を、国内ITサービスのイップ・イン・ツォイ・グループが率いる投資家グループに20億バーツで売却する契約を締結した。
マティチョンの報道によると、初回支払額は4億バーツ。業績に応じた追加支払額は最大16億バーツとなる。
ロビンフッドアプリは7月31日にサービスを終了していたが、引き続き利用できるようになる。
今回の取引は、タイ人がタイ人のために開発した同アプリの競争力を保ち、プラットフォームとしての持続可能性を保証することが目的。
SCBXのアーティット最高経営責任者は、同アプリは新型コロナウイルス感染症の流行中、食品宅配プラットフォームを提供することで、中小の食品商店を支援する目的で開発したと語った。
同社によると、ロビンフッド事業売却の重要な基準の1つは、同アプリをタイ人のための持続可能なプラットフォームとして発展させる意志があること。イップ・イン・ツォイ・グループが率いる投資家グループは、ソリューション技術の専門家で、消費者と商店、配達員を含む関係者の利益のためにロビンフッドの存続を約束しているという。