タイ・スペシャルティコーヒー協会によると、タイ国民のコーヒー消費量は年間約9万トンで、店舗・醸造所は毎年25%増加していることが分かった。一方で地球温暖化の影響により生産量は減少。生産から消費まで厳正に管理された高品質コーヒー(スペシャルティコーヒー)の価格は2倍に上昇している。
マティチョンの報道によると、同協会のナッタラダー会長は4日、消費者の行動の変化や、大手企業の市場展開により、消費量が拡大していると述べた。プレミアムコーヒー市場は200億バーツで、そのうちスペシャルティコーヒーは20億バーツを占めている。コーヒー市場総額は約1000億バーツ。
コーヒー消費調査によると、タイ国民のコーヒー消費量は年間約9万トン。1日平均は1.5杯。一方、国産コーヒー豆の生産量は年間約3万トンで、そのうち約6000トンがスペシャルティコーヒー豆。需要に供給が追いつかず、海外から年間約6万トンを輸入する必要がある。
地球温暖化などの影響で、コーヒー豆の収穫量は減少しており、価格は約2倍に上昇。スペシャルティコーヒーの価格は上限が無く、現在1キログラム当たり200~1万バーツだという。
クラウド&グラウンド社によると、7月11~14日、インパクト・ムアントーンターニーで「タイランド・コーヒー・フェスト2024」を開催予定。約2万平方メートルに、国内外のスペシャルティコーヒー企業が300ブースを出店する。期間中の来場者は8万~10万人、取引総額は昨年の5億バーツから増加し、5~6憶バーツと予測している。