ダイキン工業は23日、フッ素化学製品の販売や技術サポート、マーケティング機能を持つ子会社ダイキン・ケミカル・サウスイースト・アジアをタイのバンコクに設立し、来年1月から営業を開始すると発表した。設立は今年7月。
この新会社は、空調機向けの冷媒ガスの安定供給、自動車向けのフッ素樹脂・ゴム製品の販売強化に加え、分野別のマーケティングや用途開発による需要の掘り起こしにより、市場が拡大する東南アジアでのフッ素化学事業の拡大をはかる。
東南アジアは、近年の経済発展によりベトナムやインドネシアなどで空調機の普及が急拡大しており、エアコンに使う冷媒ガスの需要が伸びていることや、世界各地域から自動車や電機メーカーの工場が数多く進出し、現地での調達、開発機能も拡大していることから、フッ素樹脂やゴムなど、フッ素化学製品の需要が今後も順調に拡大していく見通しであることが設立の理由。