東レは本日(2日)、タイのグループ会社の洪水被害状況を発表した。
これによると、先月6日に稼働を停止したタイ・トーレ・シンセティクス(TTS)の産業用ナイロン糸及び衣料用ピリエステル糸を生産するアユタヤ工場は、14日に浸水が確認されて以降現在も1階部分が冠水しており、現在も工場に近づけない状況となっている。また同社の衣料用及び産業用ナイロン糸・ポリエステル糸などを生産するバンコク工場も、同月26日に近隣地域の浸水を受け稼働を停止、28日には浸水に備えた生産設備の保全措置を終えたとしている。現時点で浸水被害は受けていないとのこと。
またナコーンパトム県にあるタイ・トーレ・テキスタイル・ミルズ(TTTM)とTTSのポリエステル・レーヨン混紡糸の紡績・織布・染色などを行っていた工場についても、同様の理由で今月1日に稼働を停止し、設備保全措置を終えた。現時点で一部浸水が確認されているとのこと。
繊維製品の供給については、TTSから日本市場向けの原糸輸入量は僅かであったことから、特に日本国内への影響はないとしている。