タイ政府は、配車サービス「Uber」に対して、業務の一部に問題があるとして、一部サービスの停止命令を下した。
Uberとは、ユーザー登録時にクレジットカード情報を登録し、その後スマホの専用アプリでGPS情報を元に利用者の位置を特定し、配車手続きを行ってくれるサービス。日本やタイなど世界51カ国で展開しており、現在タイでは、低価格なコンパクトカーを呼べるUberX(初乗り25バーツ、毎分1.0バーツ、1キロ4.5バーツ)と、高級セダンを呼べるUberBLACK(初乗り45バーツ、毎分2.5バーツ、1キロキロ9.2バーツ)の2種類のサービスを展開している。
タイ地元紙によると、支払い方法がクレジットカード決済のみであること、一部車両が商業利用として正式な許認可を得ていないこと、運転手が商業用ライセンスを持っていないことなど、各方面から様々な問題点が指摘されているが、今回は特に商業利用の許可を得ていない車両および運転手がいることが違法であるとの判断だ。
この他にタイで配車サービスを行っている「Grab Taxi」や「Easy Taxi」などがあるが、これらについては政府も正規のタクシーが利用者のもとに駆けつけるサービスであることから問題視していない。
Uberはこの他、スペインおよびインドで営業禁止、ベトナムでも締め付けの動きがみられており、急速に拡大した事業に影を落としている。