今年タイ国内各地で水不足が深刻な状況となり、干害被害が相次いたことから、政府は農家などへの緊急救済措置として予算が組んでいたが、現政権の中心人物として知られるネーウィン氏の地盤、東北部ブリーラム県に予算が集中していることが野党プアタイ党から指摘され、問題となっている。
タイ地元紙によると、この救済措置として組まれた予算は8億7300万バーツ。このうちブリーラム県に4億8600万バーツ、他ナコーンラーチャシーマー県に4900万バーツ、マハーサーラカーム県に2000万バーツ、ヤソートーン県に8000万バーツ、チェンラーイ県に1億700万バーツ、ラムパーン県に4200万バーツ、ラムプーン県に1100万バーツ、ターク県に6000万バーツの予算が組まれている。
プアタイ党チャワリット下院議員は、他にも被害を受けた地域があるにもかかわらず、たった8県にしか予算が組まれていないこと、ブリーラム県に半分以上の予算が組まれていることなど腑に落ちない点があるとし、アピシット首相にきちんと調査するよう求めた。