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　タイ中央銀行（ＢＯＴ）アッチャナー副総裁は、今年のタイのＧＤＰ成長率見通しを、当初予測のマイナス１．５〜マイナス３．５％からマイナス３％〜マイナス４．５％に引き下げたことを明らかにした。だが来年の同成長率見通しは、当初予測のプラス１．５％〜プラス３．５％からプラス３．０％〜プラス５．０％に引き上げた。

　４ー５月期の経済数値から経済回復の合図が見られ、最悪期を脱したと予想されるが、今年第１四半期の同成長率がマイナス７．１％と予想以上に悪化したことから、今年の同成長率見通しを引き下げたという。

　そして今後のリスク要因について、政府が予定通り経済促進政策を実行できない可能性、政情問題、新型インフルエンザの流行、石油価格の上昇を挙げた。