28日20時42分頃、タイの首都バンコクのポーンプラーブ区ウォラチャック通りにある商業施設「クロントムセンター」で大規模な火災が発生し、消防隊に通報があった。建物の大部分が崩壊するなど、甚大な被害が発生。11人が負傷した。
公共放送PBSの報道によると、現場に到着した称号隊員は、店舗が入居する1階から大量の煙が立ち上るのを確認。火は駐車場下のメザニン階へ急速に延焼し、断続的に爆発音が聞こえた。同22時頃に建物の一部が崩落して消防士に退避命令が出た。29日5時32分に鎮火した。
クロントムセンターは、小売店が集積するバンコク有数の商業施設。1階には自動車部品や工具、電子機器など、可燃性の高い商品の取り扱いが多い。
チャッチャート・シッティパント都知事は30日、現場を視察。火災原因は現時点で不明だとし、バンコク都庁は損傷した建物の解体を検討していると述べた。
同センターのある周辺地域には、露天商が歩道や道路脇に屋台を出店して夜市を形成。買い物客が暗闇の中で中古品を物色するため、「ダークマーケット」「懐中電灯マーケット」などと呼ばれ親しまれてきた。
タイ政府とバンコク都は2015年、交通渋滞や衛星問題の解消のため、露天商に公共道路への屋台出店を禁止する政策を実施。一方で大型商業施設「クロントムセンター」に露天商約500店が出店。2024年以降、アートトイや日本、米国から輸入したモデルやフィギュア、90年代のヴィンテージ品などの販売拠点として発展し、毎週金曜日と土曜日の夜は多くの客が訪れていた。