タイ商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)の発表によると、2026年2月の消費者物価指数(CPI、430品目、2019年=100、速報値)は99.67で、前年同月比0.88%減少した。前月比では0.2%減。低下は11カ月連続。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、TPSOのナンタポン局長は、石油燃料基金からの補償金増額を受けた燃料価格の下落と、電気料金の据え置き、豚肉・卵・ドリアンなどの供給過剰による生鮮食品の価格下落で、低水準となったと説明。一方、食品・ノンアルコール飲料部門と惣菜が上昇傾向だと指摘した。
物価変動が激しい生鮮食品を除いたコアCPIは、同0.56%上昇。TPSOは、コアインフレ率がプラスを維持しているため、タイはデフレ状態ではないとしている。
中東紛争の影響で世界の原油価格が上昇し、多くの国のインフレ率が目標を上回る恐れがあるが、タイではCPIの低下が緩衝材として機能する可能性がある。
ナンタポン局長は、インフレ見通しは紛争の激化や期間に大きく左右され、評価が難しいとしながら、世界の原油価格が1バレル80ドルから120ドルの範囲に留まる場合、今年のタイインフレ率は1~3%になる可能性があると述べた。
1月のCPIデータによると、タイの総合インフレ率(0.66%減)は、世界127経済圏で5番目に低く、ASEAN10カ国で最低だった。