チケットの転売者が、大規模ライブイベントの需要に乗じて投機し、85万バーツを失ったという体験談を記したフェイスブック投稿がタイで話題になっている。
プラチャーチャート・トゥラキットなどの報道によると、投稿者の女は友人と共同で、転売して利益を得ようと、ナンレン音楽祭のコンサートチケット327枚をまとめて購入。チケットは1枚2600バーツで、総額は85万200バーツだった。
女は、チケットの販売数が少ないとの事前情報と、昨年の即完売した経験に基づいて購入。1枚当たり50~100バーツの利益を期待していたという。
だが、主催者は予想を上回るチケット数を販売。ライブが近づくと、多くの転売業者が在庫処分に走り、価格を大幅に値下げ。女は、1枚2600バーツで購入したチケットを最終的に1枚200バーツで販売。それでもチケットは売れ残り、女とバートナーの貯金が消えてしまったという。
女はチケット購入資金を捻出するため、所有物を売却したり、金を質に入れたりしていた。「この教訓で、私たちは立ち尽くしてしまった。どう前に進んで良いのか分からない」とコメントした。
女の投稿には転売行為を批判するコメントが殺到。誹謗中傷も多く、投稿はその後削除された。
バンドのベーシストでライブも主催するユッタナーさんは、チケット転売をやめるようフェイスブックに投稿。非売品の無料チケットを販売したり、定価より高額で販売したりすることは音楽業界とコンサートイベントに悪影響だとコメントした。