9日午後11時20分頃、ミャンマー国境のタイ北部ターク県メーソート郡にある拘置所で拘留されていた中国人約300人が暴動を起こし、治安当局が逃亡者の有無を確認している。
現地メディアによると、入国管理警察は、第346国境警備隊の敷地内にある拘留施設で、中国人325人が暴動を起こしたと報告を受けた。警察は兵士と共に現場へ急行。放水車も使用し、10日午前4時30分頃に鎮圧した。
当局によると、中国人らは強制送還される予定の不法入国者。ミャンマー政府によるカジノや詐欺拠点の撲滅作戦を受け、タイに密入国。当局が拘束していた。
中国人らは、監視カメラや書類棚、イスなどを破壊。互いに乱闘する拘束者もいて、1人が負傷した。警察によると、中国人らは当局に対し、中国への送還を早めるよう要求しているという。
暴動の首謀者は15人。当局は器物損壊罪で起訴し、関与した中国人らをブラックリストに載せてタイへの再入国を禁止するとしている。