24日午前7時ごろ、ミャンマー政府軍はミャワディ県にある特殊詐欺拠点「KKパーク」にある中国マフィアグループを襲撃し、建物を爆破。KKパーク全域を包囲・制圧した。27日までに、詐欺拠点で働いていた外国人約1500人が、国境を接するタイ北部ターク県メーソート郡に逃げているという。
現地報道によると、ミャンマー軍は24日から27日、爆弾を搭載したドローンを使用するなどして、中国マフィアグループが入居する詐欺センターの建物を4回爆破。各国から誘拐し、詐欺行為に従事させていたとみられる被害者が脱出し、1525人がメーイ川を渡ってメーソート郡へ上陸した。
逃亡者は男性1275人、女性250人。インド出身者482人、中国193人、フィリピン220人、ベトナム135人、エチオピア133人、ケニア102人など。タイ人は少なくとも31人含まれているという。
逃亡者は身元確認のため、留置センターに拘留。自発的に詐欺行為に関与した人物と、騙されて働かされていた人物の区別を急ぐ。タイ軍第3軍管区は、ミャンマー政府が詐欺拠点への攻撃を続けた場合、さらに多くの外国人逃亡者が流入すると警戒した。