ASEAN首脳会議に参加するためマレーシア・クアラルンプールを訪問中のアヌティン・チャーンウィラクン首相兼内務大臣は26日、カンボジアのフン・マネ首相と和平宣言に署名した。マレーシアのアンワル・イブラヒム首相と、米国のドナルド・トランプ大統領が立ち会った。
公共放送PBSなどの報道によると、アヌティン首相とフン首相は共同声明で、「武力による威嚇や使用を控える確固たる決意」を改めて表明。「両国間の平和と安全に対する揺るぎないコミットメントを再確認する」としている。
トランプ大統領は両国首相に祝意を表し、「カンボジアとタイの軍事紛争を終結させる歴史的合意に署名したこの日は、東南アジアの全ての人々にとって記念すべき日だ」と述べた。また、カンボジアとの主要貿易協定と、タイとの「極めて重要な鉱物協定」も締結したと話した。
マレーシアのモハマド・ハサン外務大臣は、今回の宣言について、紛争地域への地域監視団設置を中心に据えたものだと説明。「7月28日の停戦以降、軽微な違反があるが、これ以上の違反が起きないことを望んでいる」としている。
またシリキット王太后の崩御を受け、トランプ大統領はアヌティン首相に対し、「全国民に心から哀悼の意」を表明した。