医師らは、熱い料理を入れたビニール袋や弁当箱にマーカーペンを使用すると、危険な化学物質が蓄積し、長期的にガンの危険性が高まる可能性があると警告している。
カオソッドの報道によると、心臓病・代謝専門医のカナット・クルトクル博士は、「食品容器に色鮮やかなプリントを施したり、マジックペンで注文者の名前を書いたりすることは見慣れた光景だが、油性ペンや印刷のインクは食品との接触に適さず、長期的には健康に影響を与える可能性がある」と自身のフェイスブックで警告。
欧州など複数の国際研究(2024~2025年)によると、一部の食品包装の印刷インクと接着剤に、内分泌かく乱物質(EDC)に分類される化学物質のビスフェノールA(BPA)とベンゾフェノン、フタル酸エステルが含まれていることが分かった。
ブリュッセル自由大学とアントワープ大学の2025年の研究によると、食品のサンプルから印刷インクや接着剤由来の化学物質100種類以上を検出。専門誌「ネイチャーレビュースエンドクリノロジー」で2024年掲載の報告によると、これらの化学物質が女性ホルモンの機能を阻害し、長期間の曝露で乳がんのリスクを高める可能性があるという。