タイの母の日である12日、劇場版「鬼滅の刃 無限城編第一章 猗窩座再来」の上映が日本に次いで始まった。前売り券の予約は、タイ上映のアニメ映画として最高の4000万バーツ。初日の興行収入は、タイで2番目に高い7000万バーツを突破。日本のファンに劣らないタイのファンの情熱がうかがえる。
クルンテープ・トゥラキットの報道によると、漫画原作の「鬼滅の刃」は、大正時代の日本を舞台に、主人公・竈門炭治郎が鬼になってしまった妹を人間に戻すため、仲間の「鬼殺隊」と共に鬼立ちと戦うストーリーを描いた日本の国民的アニメ。最新作「無限城編第一章 猗窩座再来」は日本で7月18日に公開され、映画館での上映回数や興行収入で記録を破り、大ヒットとなっている。
タイでの上映初日の興行収入は7000万バーツを記録。2020年12月公開の「無限列車編」の興行収入768万バーツを70%上回り、コロナ渦以降で最高を記録した。ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(タイランド)の初日興行収入としても、「スパイダーマン:ノーウェイホーム」を抜き3位となった。
バンコクのパラゴン・シネプレックス(パトゥムワン区)で12日に開かれたプレミア上映会では、鬼滅の刃のキャラクターに扮した俳優陣がスペシャルショーを披露。タイ語吹き替え版の声優陣も登場し、吹き替えや映画について感想を熱く語った。
同社は、日本に劣らずソーシャルメディアが活発で驚異的な反響を生み出すタイの映画・アニメファン層への期待から、日本に次ぐ映画公開を目指して尽力。タイのファンは期待を裏切らず、前売り券は完売した。
タイ語吹き替え版の声優陣はこれまでと同様のチーム。タイ語吹き替え版の映画予告編や主要声優のインタビューも公開され、さらに人気が高まっているという。