タイ東部チャンタブリー県のバーンパッカード国境検問所では、8月13日までにカンボジアへ帰国しなければ家と土地を没収すると脅迫されたカンボジア人が次々と帰国している。2~3日間で、同検問所やバームレーム検問所から約3万人超が帰国した。
タイラットの報道によると、5日午前6時、同県ポーンナムローン郡のバーンパッカード国境検問所では、数万人のカンボジア人労働者が集まり、午前9時のカンボジア側検問所の開門を待っていた。
労働者らに聞いたところ、カンボジア指導者が発表した「8月13日までに帰国しなかったタイに滞在しているカンボジア人の土地と家を没収し、国籍を抹消する」という脅迫を恐れて帰国する人が90%を占めた。
一部の労働者は発表を信じていないが、カンボジア当局は高齢の両親に情報を伝えたため、両親らは不安を募らせているという。帰国しても仕事がないと分かっていても、電話で帰国を求める両親もいるという。
一方、労働省雇用局のソムチャイ局長は、タイに再入国して働く権利を維持するため、カンボジア人労働者はタイを出国する前に移民局から再入国許可を取得する必要があると述べた。
また、企業に対する全国調査によると、最近帰国したカンボジア人労働者は雇用主との労働契約を解除しておらず、多くの雇用主は労働者の帰国を一時的なものと見なしている。