タイの主要メディア3団体は7月31日、共同声明を発表し、タイ・カンボジア国境紛争の報道で「タイメディアが倫理を欠いている」とのカンボジアジャーナリストクラブ(CCJ)の主張を強く否定した。
MGRオンラインなどの報道によると、タイジャーナリスト協会とオンラインニュースプロバイダー協会、全国ジャーナリスト連合は、CCJの主張が名誉毀損に当たると非難。CCJに対し、自国メディアの倫理の監視と、偽情報による統制への対策を本格化すべきだと要求した。
主要メディア3団体の要求は以下の通り。また、CCJの行動はカンボジア政府の代弁者となる傾向があるため、状況が正常に戻るまでCCJとの関係を一時停止すると明らかにした。
・CCJに対し、タイメディアへの干渉を停止し、カンボジアの報道倫理を独立して監視するよう求める
・CCJに対し、カンボジアからオンラインで拡散されているフェイクニュース問題に具体的に取り組むよう求める。例えば「タイのF16戦闘機がカンボジアに化学兵器を投下した」という主張や、「タイがF16戦闘機からカンボジアの住宅地に高性能MK爆弾を投下した」という主張、「第2軍管区のブンシン司令官が死亡した」という偽ニュースの拡散など、多数の偽情報を確認している
・タイのメディア団体は、自国メディアの倫理に関する自己規制システムを持ち、国民とメディアの自由な権利を支持し、尊重している。倫理的原則と公平性に基づき報道し、両国民の間の憎悪を煽ることなく、国境地域の永続的な平和を望んでいることを表明する