タイ民間航空局(CAAT)は31日、民間ドローン(無人航空機)の飛行を全国で禁止すると発表した。期間は8月15日まで。違反者には最大1年の禁錮または4万バーツの罰金、またはその両方が科される可能性がある。
現地報道によると、CAATは一部地域で不審なドローン飛行を確認。治安上の懸念が高まっているとの報告を受け、対応措置を取った。
30日には、カンボジア国境の自治体など国家安全保障に影響を与える可能性がある警戒14地域を対象にドローンの飛行を禁止すると発表していたが、禁止措置を全国に拡大した。
またタイ空軍は30日、ウボンラーチャターニー県の第21航空団付近でドローンを発見したが、脅威にはならないと発表した。
在タイ日本国大使館も31日、「国の安全保障に脅威を与えると判断された無人機については、群が破壊する権限を持つ」と在留邦人と渡航者に注意喚起。期間中、ドローンを使用しないよう求めている。