マレーシアでの停戦協議を終えて帰国したタイのプームタム・ウェーチャヤチャイ首相代理兼内務大臣は28日、カンボジアとの即時かつ無条件の停戦に合意したと明らかにした。合意は29日午前0時から有効。
現地報道によると、プームタム首相代行は、米国や中国を含む国々の支援を得て、停戦合意を達成したと話した。
停戦協議を仲介したマレーシアのアンワル・イブラヒム首相は、プームタム首相代行とカンボジアのフン・マネット首相の特別会談の成果を、前向きな進展と評価。両国の関係を正常に戻すため、複数レベルの二国間協議を予定していると明らかにした。
停戦の一環として、タイ第1・2軍地域とカンボジア第4・5軍地域の両軍司令官は29日午前7時、最前線軍事会議を予定。8月4日に国境委員会会議を開催。マレーシアとASEANが停戦を監視する。
カンボジアのフン首相は、停戦は前進への道を開くとし、非常に生産的な会談となったと述べた。停戦合意により、両陣営の何十万もの住民が日常生活を取り戻し、両国の信頼と協力関係を再構築するための機会となると語った。
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タイとカンボジアに停戦を働き掛けていたドナルド・トランプ米大統領は、自身のSNSで、停戦を約束したタイの勇気を称賛。タイとの貿易交渉の再開を指示すると述べ、両国民にとって満足できる結果になると話した。また、タイの自然や文化の美しさに触れ、将来タイを訪問したいと語った。
プームタム首相代行は、トランプ米大統領が、紛争の平和的解決を推進する重要な役割を果たしたと謝意を述べ、大統領の役割はタイ社会が記憶し、感謝するだろうと話した。また、双方にとって適切な時期にタイを訪問するよう、トランプ米大統領を正式に招待した。