チェンマイ市役所などのタイ当局は、タイ北部での降雨の影響で、チェンマイ県などを流れるピン川周辺で洪水被害が発生する可能性があるとして、住民に警戒を呼びかけている。タイ気象局は、18日に太平洋で発生した台風の影響で、19日から24日にかけて大雨と強風警報を発令した。
在チェンマイ日本国総領事館は17日、タイ当局の情報として、同日午後5時頃に防水壁の限界付近まで水位が上昇する可能性を指摘。コック川の水位も危険水位に近づいており、当局はチェンライ県の川沿いの住民に対しても警戒を強めるよう呼び掛けている。
バンコク・ポストなどの報道によると、18日午前3時にフィリピンの東でモンスーン(ウィーパー)が発生。勢力を強めながらフィリピン北部を横切り、南シナ海に移動する見込みで、数日中にタイに影響を及ぼす可能性がある。
活発なモンスーンの低気圧がタイ北部、ラオス、ベトナムを通過。アンダマン海と台湾には強い南西モンスーンが吹き、タイ北部と東北部では激しい雨が降る見込みだ。