野生のゾウを車から守るため、タイ東部ラヨーン県の国立公園とチャンタブリー県の野生生物保護区を繋ぐ高架橋が開通した。
クルンテープ・トゥラキットなどの報道によると、新設された高架橋は、東部5県にまたがる森林を通る国道4060号線の一部。ラヨーン県カオチャマオ郡のカオチャマオ・カオウォン国立公園と、チャンタブリー県ゲンハーンメーオ郡のカオ・アン・ルエ・ナイ野生生物保護区を通過する道路の一部を高架橋に設計。野生のゾウは、橋の下を通って両区域を移動できるため、車にひかれる危険性が無いという。
スリヤ運輸大臣は15日、国王支援によるゾウ保護事業の一環で、東部5県の森林保護が目的だとし、野生のゾウと人間が共存できる持続可能な形を目指していると話した。
地方道路局(DRR)モントリー局長は、橋の両側に30メートル程の駐車場を設置したため、車を停めて安全に野生動物を観察できると話した。橋の横幅は11メートル。高さは約10メートルで、野生のゾウが無理なく通行できるという。建設予算は5億8700万バーツ。