外務省は5月30日、タイなど東南アジア諸国や東アジアでは、例年6月から11月頃までが台風シーズンだとして注意を呼び掛けている。
気象庁の統計によると、日本海・北西太平洋・南シナ海などに面する国・地域では、2024年に26個の台風が発生。このうち9月に発生した「ヤギ」(台風11号)は、ベトナムやミャンマーなどで甚大な被害をもたらし、報道によると、ベトナムで約300人、ミャンマーで220人以上が死亡した。
タイでも北部チェンライ県を流れるサイ川が氾濫し、メーサーイ郡の複数の村が冠水。学校に生徒・教師らが取り残されるなど、各地で被害が発生した。
同省は、台風被害に備えて懐中電灯・携帯用ラジオを手元に置き、飲料水・食料の備蓄、家族への緊急連絡先や避難場所の確認、安全な場所への避難など安全対策を講じるよう呼び掛け。また、台風の通過後も、地盤の緩みに伴う土石流など予測が難しい二次災害が発生する可能性もあるとして注意を呼び掛けている。