タイのレーベルYUPP! Entertainmentと、日本の音楽企業KSR Corp.は共同で、音楽プロジェクトを正式に発足した。第1弾アーティストにタイのフラワー・ファー(Flower.far)を起用し、初の日本語カバーアルバム「What if…」を5月8日にリリースする。
KSRによると、同プロジェクトは、東南アジアと日本の音楽シーンを横断する新たな取り組み。両国のクリエイティブネットワークを活用しながら、アーティストの共同育成とコンテンツ制作をする。
フラワー・ファーは、タイの若手ラッパーMILLIらが所属するタイのガールズグループ「DREAMGALS」のメンバー。グループの中で、R&Bシンガーとして独自の存在感を放っている。これまでも3Houseとの「U&I」など、日本のアーティストとのコラボレーションを積極的に展開してきた。
フラワー・ファーは同プロジェクトで、日本市場への本格進出を視野に入れ、日本語によるカバーアルバムの制作を実施。制作拠点は北海道・札幌。シティポップから現代J-POPまで、日本の時代を代表する楽曲群を再解釈した作品となっている。
フラワー・ファーは、「誰もが知っている日本の名曲たちを、日本の音楽文化や原曲アーティストの皆さんへのリスペクトを込めて、自分なりの解釈で歌いました。ぜひ多くの方に聴いていただき、いろんな感性を共有できたら嬉しいです」とコメント。日本の音楽文化へのリスペクトを軸に、自身の感性とボーカルで楽曲に新たな命を吹き込んでいる。
さらに、自身の楽曲の日本語バージョンも収録。カバーとオリジナルが交差する構成となっている。
また同プロジェクトでは、アルバム制作の裏側を追ったドキュメンタリー映像 「FLOWER.FAR “What if… : A Voice Across Borders”」を、4月24日(金)にフラワー・ファーのYouTubeチャンネルで同時公開する。
監督を務めたのは、映画「おばあちゃんと僕の約束」(2024)でタイ・アカデミー賞(スパンナホン賞)とタイ映画監督協会賞の最優秀音楽賞を受賞した映画音楽家・音楽プロデューサーのラーロンジャイ・ジャイテープ(Jaithep Raroengjai)。
同作品は、札幌市の支援で制作した文化交流型IPとしての側面も持ち、日本とタイをつなぐプロジェクトとしての意味合いを強めている。
<あらすじ>
日本に憧れを抱いてきた一人のタイ人少女が、唯一の武器である“声”を手に、新たな文化と出会い、自らの夢を現実へと変えていく——。
本作は、音楽を通じて日本と向き合い、国境を越えて挑戦する彼女の姿を追ったドキュメンタリーである。
その過程には、日本とタイ、そしてアジアをつなぐ音楽的な対話があり、言語や文化の違いを超えて人の心を動かす“音楽の普遍性”が描かれている。
また、決して恵まれた環境とは言えない中でも、自らの才能と努力によって道を切り拓いていく姿を通して、夢を実現する強さと、その背景にあるリアルなストーリーが映し出される。