5月29日の「エスニックの日(S29)」に合わせ、一般社団法人日本エスニック協会(東京都千代田区)は29日、第11回「日本エスニック協会が予測する“この夏絶対流行する!エスニック食“ランキング」の結果を発表。タイの「カオソーイ」とインドの「アチャール」が初のランクインで同率1位に輝いた。
同協会によると、11回目にして初のランクイン「アチャール」と「カオソーイ」が同率1位に。さらに副菜の「フムス」が3位となり、主食が上位を独占する昨年とは異なる結果になった。
また11回のランキングで10回のランクインを果たしている「ビリヤニ」が、初の殿堂入りとなった。
タイの「カオソーイ」は、2種類の食感の麺を楽しめる北部チェンマイで人気のカレーラーメン。レッドカレーペーストをベースとしたスープに卵麺、さらに揚げ麺をトッピングする個性的な麺料理。カリカリの揚げ麺とモチモチの卵麺の食感の違いが楽しく、ココナッツミルクのマイルドな味に、唐辛子の刺激がグッと体に浸透する。
柑橘のマナオ、玉ネギの一種であるシャロット、キャベツや高菜の酢漬けが添えられていて、それらを加えることで味がグッと引き締まる。観光地チェンマイの名物料理のため日本人の知名度も高い。カレーラーメンというイメージから食べやすく、タイ料理初心者にもおすすめだという。
同率1位の「アチャール」は、インドや南アジアで食べられている、野菜や果物を酢や塩、スパイス、油などにつけた漬物。肉や魚を漬けることもあり、日本の漬物同様、保存食として広がり、地域によって様々な食材と作り方がある。
3位の「フムス」は、レバノンやイスラエルなど中東の広い地域で親しまれてきたソウルフード。「メゼ」と呼ばれる中東料理の前菜を代表する一品で、ひよこ豆とタヒーニ(中東の練りごま)、オリーブオイルなどをペースト状にしたもの。アメリカやイギリスでは、ヘルシーな定番スナックとして市販商品が多く売られている。
調査は2025年5月12日(月)〜2025年5月25日(日)、日本エスニック協会員110人を対象に実施した。