正体不明の武装集団がラオス軍基地を襲撃し、タイ・ラオス国境のタイ北部チェンライ県でも民家に被害が発生した戦闘で、ラオス現地報道などは6日、武装勢力4人を逮捕したと報じている。襲撃によりラオス軍の2人が死亡、少なくとも3人が負傷した。
現地報道によると、5月3日午後4時頃、ラオスの国境警備隊がタイ国境近くのボーゲーオ県をパトロール中、正体不明の武装集団の襲撃を受けた。数時間に渡る衝突の末、国境警備隊は事態を収拾。武装集団の4人を逮捕したという。
ラオスのソーシャルメディアでは、武装集団の正体が麻薬密売組織で、4月20日に軍が実施した大規模な覚醒剤押収事件の報復だという噂が広がっている
ラオス治安当局は事件以降、制限していた情報を一部開示した。現地情報筋によると、当局は、襲撃を受けたのは国境警備隊だと発表したが、軍基地の被害も報告されており、辻褄が合わない情報もあるという。武装集団の正体についても、麻薬密売組織なのか、反政府勢力なのか、現時点では判別できないとしている。