現地報道によると、5月4日未明、タイ北部チェンライ県ウィエンケーン郡に接するラオスのボーケーオ県バクタ郡で、武装勢力がラオス軍の基地を襲撃。両者の間で戦闘が発生し、複数の死傷者が出たほか、タイ側にも砲弾が落下して民家が被害を受けた。在チェンマイ日本国総領事館が注意喚起を発出している。
同総領事館によると、タイ当局は国境地域の警戒を指示。ウィエンケーン郡にまたがりラオス国境に接する自然公園のプーチーファー公園は、観光客の安全確保のため、5日から同公園展望台を閉鎖した。
同総領事館は、今後も同地域で不測の事態が発生する可能性があるため、報道やFacebookなどのSNSなどから最新の治安情報の入手に努め、同地域に当面、近寄らないよう呼び掛けている。
現地報道によると、武装勢力の正体は不明。砲弾の落下による負傷者は報告されていない。近隣住民は、戦闘が激化した場合、タイ領土に更なる被害が発生することを懸念しているという。5日は銃声が聞こえず、戦闘が沈静化したとの見方もある。