ユネスコ(国連教育科学文化機関)はこのほど、タイの重要な3資料を2025年の「世界の記憶(Memory of the World)」に登録した。
マティチョンの報道によると、サシカーン政府副報道官は4月26日、全体で登録された資料は74件で、そのうち3件がタイだったと報告。
1つ目はナントパナンタスーット・カムラン写本(The Manuscript of Nanthopananthasut Kamlaung)。仏歴2279年(西暦1736年)に書かれた仏教文献で、国立図書館に保管されている。
2つ目は映画「白象の王」および関連資料(The King of the White Elephant and the archival documents)。同映画は第2次世界大戦の抗日「自由タイ運動」などで知られる政治家、P・パノムヨンが監督・脚本を担当した。映画は国立フィルムアーカイブ、関連資料はタマサート大学に保管されている。
3つ目はASEAN(東南アジア諸国連合)共同体の設立に関する文書。国立フィルムアーカイブに保管されている。タイはインドネシア、マレーシア、シンガポールと共同で登録を申請した。
タイでは現在、ワット・ポー碑文など9件の「世界の記憶」が登録されている。