タイのアーティストであるナウィン・ラワンチャイクン(ナウィン・プロダクション)氏は、23日から開催される現代アート芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」の玄関口である六甲ケーブル六甲山上駅の天覧台エリアで、神戸北野に住む人々のコミュニティを取材した作品《神戸ワーラー》を発表する。
芸術祭は阪神電気鉄道の子会社である六甲山観光(本社:神戸市灘区)が主催。阪神電気鉄道によると、24日にはアーティスト・イベントを開催。アーティスト本人が作品を解説するトークイベントや、ワークショップが開かれる。《神戸ワーラー》に登場する協力者も参加する。
《神戸ワーラー》は、何らかの活動に従事する人物やその役割を表す際にインドやその周辺地域で使われる「〇〇ワーラー」という言葉と「神戸」を組み合わせたもの。インド系タイ人であるアーティスト自身のルーツと、日本の主要港の一つとして多文化共生が息づく神戸とのつながりを示しているという。インドや南アジア諸国から神戸に移り住んだ人々のコミュニティに焦点を当てながら、他民族コミュニティや、神戸港から世界各地へ移住した日本人にも視野を広げ、神戸の多層的な文化史を掘り起こしているという。
ナウィン氏は1971年チェンマイ生まれ。現在もチェンマイを拠点に活動し、絵画や彫刻、写真などの作品を制作している。
芸術祭は11月30日まで。天覧台エリアは有料で、観賞には昼パス・昼夜パス・エリア入場券が必要(17:00~20:45は夜パスでも入場可)。天覧台エリアの営業時間は10:00~20:45(パスポート販売終了20:15、受付終了20:30)。