タイ中部チョンブリー県バーンラムン郡パタヤで、中国人の男(42歳)が東北部ノンカーイ県出身のタイ人トランスジェンダー女性(25歳)を殺害して身体を切断し、一部の内蔵を取り出す猟奇的殺人事件が発生した。警察は26日、中国昆明行きの航空機に搭乗しようとしていた男を、スワンナプーム国際空港で逮捕した。
カオソッドの報道によると、被害女性と男は25日夕方、サウスパタヤビーチ付近で出会い、WeChatアプリで連絡先を交換した。男は女性がニューハーフだと知らなかったという。
同日午後9時頃、トランスジェンダー女性から男に連絡があり、2人はゲストハウスの男の部屋で会った。2人は8000バーツで性行為をすることで合意。その後、トランスジェンダー女性が行為を拒否したため、男は料金の50%を返金するよう求めたが、トランスジェンダー女性が応じなかったため、口論になって首を絞めて殺害したという。
ゲストハウスの他の入居者は、26日午前1時頃に口論の音が聞こえたが、30分ほど続いた後に静かになったと話している。
男はその後、被害者の胸からシリコンを取り出すなど遺体を損壊。26日朝に中国行き航空機を予約し、逃亡しようとした疑い。
男は警察の調べに対し、被害者と揉み合いになり、自分をコントロールできなかったと供述。病院の診断を受けたことがないため、精神疾患を患っているか分からないと述べているという。一方、男が犯行に使用した道具を購入する様子が防犯カメラに映っており、犯行は計画的だったとの情報もある。
また被害者の父親など家族が27日、警察と男が犯行現場で事件を再現しているところに到着。家族らは男を罵倒し、父親はペットボトルで男を殴りつけたという。警察は家族らの罵声と激しい泣き声の中、急いで男を留置所に移送した。