タイ・コメ輸出協会によると、2025年第1四半期のコメ輸出量は前年同期比33%減少し、200万トン以下になる見込みだ。世界のコメ収穫量が増加していることや、2年間コメの輸出を停止していたインドが輸出を再開したことが影響した。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、今第1四半期年のコメ輸出は前年同期比32%減の110万トン。ワールド・マーケット&トレード(USDA)のデータによると、2025年通年の輸出量はインドが前年比26.4%増の2250万トン、タイは24.2%減の750万トン、ベトナムが同17%減の750万トン、パキスタンは同18.2%減の530万トンと予測している。
同協会のチャルーン会長は、インドの収穫量は過去30年で最高を記録したと述べた。バーツ高も大きな懸念事項で、為替相場の変動が輸出価格に大きく影響すると指摘。2月の1トン当たりのタイ産米価格は、白米(5%)が415~419ドルで、世界で最も高額だったという。
同会長は、肥料や農薬、燃料費に焦点を当て、農家の生産コストを削減する政府の支援を強調。1ライ当たりの収穫量の向上に向け、コメの品種開発も必要だとしている。