広島市内で先週、24歳のタイ人研修生の遺体が見つかった。タイにいる家族は他殺の可能性があるとして、タイ政府に調査を要求。マリット・サギアムポン外務大臣は28日、在日タイ大使館に調査を指示した。
マティチョンなどの報道によると、男性は東北部ルーイ県出身。ルーイ技術大学を卒業後、2022年4月から3年契約の研修生として、広島の鋳造所で働いていた。4月22日に帰国する予定だった。
男性の叔母が昨年12月23日、男性が行方不明になったとフェイスブックに投稿。男性は12月21日、送別会に参加するため友人らと広島市内のタイ料理店を訪れた。22日午前2時頃までは、タイにいる男性のガールフレンドとビデオ通話するなど、連絡が取れていたという。
その後、男性の消息は途絶えた。叔母やガールフレンドは、タイ料理店の経営者や送別会に参加していた友人らに連絡し、男性の居場所を尋ねたが、行方は分からなかったという。叔母は23日、警察に通報していた。
男性の遺体は、タイ料理店が入居するビルの非常階段で見つかった。叔母は、外務省や関係当局に遺体の返還への協力を求めている。