タイ中部サムットソンクラーム県などで昨年、外来魚のブラックチンピラティアが水路などで増殖し、漁業者らが在来種への被害を訴えていた問題で、地元漁師らの捕獲作戦により一時減少していたブラックチンティラピアが、再び増加していることが分かった。政府の外来魚買い取り支援策が終了した影響とみられる。
マティチョンなどの報道によると、1キロ当たり15バーツでブラックチンティラピアを買い取る政府の外来魚管理策が終了。地元漁師らは採算が合わないため、2カ月以上ブラックチンティラピアの捕獲を中止しているという。
同県でレストランを経営する男性は15日、大量のブラックチンティラピアが、県内のエビ養殖場(約40ライ)で泳いでいる様子を投稿。すでに6000キログラムを捕獲したが、現在の販売価格は1キロ当たり3バーツのため、採算が合わないとコメントしている。