2005年1月1日に発効したタイとオーストラリア・ニュージーランドの自由貿易協定(FTA)から間もなく20年。タイは両国からの輸入品に対する関税を段階的に引き下げてきたが、牛乳・乳製品への関税は2025日1月1日に完全撤廃される。タイの酪農家は、国産牛乳より輸入牛乳の方が安くなるため、競争力の低下を懸念している。
タイラットの報道によると、酪農家は安価な輸入牛乳の流入により、酪農の仕事が無くなることを懸念。FTA発効から20年間、政府は国産牛乳の競争力の強化を促してきたが、酪農大国であるオーストラリアとニュージーランドの乳製品には太刀打ちできないレベルだという。
一方、タイ商務省貿易交渉局(DTN)は、自由貿易協定(FTA)に基づく今年1~10月の乳製品輸出額が、前年同期比11.5%増の5億6930万ドルだったと発表した。輸出額の94.3%がFTA締結国・地域への輸出だった。
乳製品の輸出が増加した主なFTA市場は、日本(165.6%増)、オーストラリア(132.2%増)、韓国(19.1%増)、アセアン(9.8%増)、香港(5%増)など。主な輸出製品は超高温(UHT)ミルク、ヨーグルト、飲むヨーグルト、練乳など。