ラオスの農林省は、タイでの炭疽菌感染症の流行が落ち着いたとして、牛や水牛、豚肉の輸入規制を緩和した。タイ農業共同組合省のナルモン大臣は、5月30日付でラオス農林省から通知を受けたと明らかにした。
クルンテープ・トゥラキットの報道によると、ラオス政府は、タイ国境の自治体からの牛、水牛、馬、豚、羊、山羊の輸入を許可すると発表。ラオスに輸入する動物・畜産物は、炭疽菌が発生していない地域から発送されたもので、最低でも輸入日の20日前までに炭疽菌の予防接種を受ける必要がある。
ただし、炭疽菌感染症が発生した東北部ムックダーハーン県を経由する動物・畜産物は、ラオスへの輸送を30日間停止し、最低21日間の検疫を受ける必要がある。
第三国に輸送する場合、ラオス国内での車両の乗り換えや立ち寄りを禁止する。
タイでは4月30日、ムックダーハーン県ドーンターン郡で、生の牛肉を食べて炭疽菌に感染した男性が死亡。ラオス農林省は5月2日、タイの豚肉、牛肉、羊肉、馬肉などの輸入停止を指示していた。