タイ農薬警報ネットワーク(Thai-PAN)は24日、果物店や市場、スーパーマーケットで採取したシャインマスカットのサンプル24個から、安全基準値を超える有害な化学物質の残留物を確認したと明らかにした。
マティチョンなどの現地報道によると、農薬警報ネットワークはタイ消費者協議会(TCC)と食品医薬品局(FDA)と共同調査。バンコク首都圏の果物店や生鮮市場、スーパーマーケット、オンラインショップなど15カ所で24個のサンプルを購入し400種類以上の化学物質の残留を検査した。
調査によると、全てのサンプルに農薬が残留し、95.8%が安全基準を超えていた。報告を受け、FDAは消費者保護のため、果物・野菜の安全警戒レベルを引き上げた。
サンプル24個のうち、9個は中国産だと特定。残り15個の原産国は特定できなかった。
検出した残留農薬は50種類で、第3類危険物が26種、国内で使用が禁止されている第4類危険物が2種類(クロルピリホス・エンドリンアルデヒド)、国内で安全性が評価されていない危険物リスト外の化学物質が22種だった。
同ネットワークは、農薬がブドウの木の組織に残留しているため、植物組織から除去するのは困難だと見解を示した。
サンプルを購入したのは、ビッグCバーンパコーク店、トップスセンチュリープラザ(ビクトリーモニュメント)店、ロータス・バーンパコーク店、マクロ・タラードルンロート店、ヴィラーマーケット・アーリー店、マックスバリュー・ゲートウェイエカマイ、グルメマーケット・サイアムパラゴン店、ゴーホールセール・ランシット店、ビクトリーモニュメント付近の果物屋、シームンムアン市場の果物店、タラートタイ2の果物店、アイヤラー市場の果物店、オート―コー市場の果物店など。