タイ憲法裁判所の命令で解党した最大野党・前進党の元党首、ピタ・リムジャローンラット氏は、自身のソーシャルメディアに「米ハーバード大学で客員研究員として働く予定だ」と投稿した。
クルンテープ・トゥラキットの報道によると、憲法裁判所は7日、立憲君主制の政治体制を弱体化させたとして前進党に解党判決を下し、元党首のピタ氏に対しては10年間の公職立候補資格を剥奪した。
ピタ氏は「アセアン地域全体でリーダーシップと民主主義の原則を推進する私の取り組みを継続する素晴らしい機会だ」と述べた。多くの指導者と交流して政治統治に関する知識を交換し、適切な時期が来れば、より優れた政治リーダーとして復帰したいと語り、バンコクと米国を毎月往来して、「長く故郷を離れることは無い」と述べた。
また以前、ハーバード大学で学んだ経験を振り返り、「大学で客員研究員を務めた元指導者たちから大きな刺激を受けた。彼らは自国の変革に重要な役割を果たし、人種に関係なく新しいリーダーを育てていた」と語った。
ピタ氏は在学中の目標に「共有」「学習」の2つを挙げ、「共有」では、リーダーシップや政治闘争、民主制度、公共政策、市民参加などに関する自身の経験を大学で学ぶアセアン諸国の若者に共有するとした。「学習」では、タイ国内外の問題に対処する能力を高めるため、知識の収集を目指すという。